レコードプロデューサー "Bobby Robinson"，"Danny Robinson" の兄弟は，1950年代から1960年代にかけてニューヨークのハーレムを本拠地として数多くの "Street Corner" グループを発掘，自ら設立したレコードレーベルからデビューさせています． 1959年に "Jubilee Records" からリリースされたLPレコード "Rumble" （JGM-1114）に登場する4組も こうしたグループのなかの代表格で，このLPレコードは DooWopハーモニーの名曲集として DooWopファンの間では高く評価されている名盤です．

"The Love-Notes" の代表曲 "United"（Side 2-4）は，リードボーカル "Johnny Hicks" の粘りのあるテナーが印象的なソウルフルなバラードの秀作，"The Bop-Chord" の "When I Woke Up This Morning"（Side 2-1）は， リードボーカル "Ernest Harrison" と バックコーラスのハーモニーが絶妙なアップテンポのDooWopナンバーで気に入っています．

リードボーカル "Herman Montgomery" の "The Continentals" は，"Whirlin' Disc Records" に 2枚のシングルレコードを残して，このアルバムには 3曲が収録，ミドルテンポの "Fine Fine Frame"（Side 1-3）， "Picture Of Love"（Side 1-5）は 典型的なDooWopハーモニーの佳作です．

The Channels" の代表曲 "The Closer You Are"（Side 2-5）は，"Edward Doulphin"，"Billy Morris"，"Larry Hampden" が 3パートのハーモニーで詩を歌い，バックに "Clifton Wright" のベースが絡み，リードボーカル "Earl Lewis" のファルセットが曲全体を繫ぐユニークな作りのミドルテンポのバラードで，独創的なDooWopスタイルを確立しています．

Link > http://www.uncamarvy.com/Ivories/ivories.html
Link > http://www.allmusic.com/artist/the-bop-chords-mn0000936651
Link > http://www.uncamarvy.com/Continentals/continentals.html
Link > http://en.wikipedia.org/wiki/The_Channels

1994年には "Relic Records" が同名タイトルのＣＤ（Relic 7005）をリリース，オリジナル盤の12曲に6曲が追加された全18曲，CDのカバーデザインは，レコードジャケットと同じ写真が使用されています．

ジャケットの カバー写真は，ロッカーズの 乱闘シーンのようですが 何をしているのか良く判りません．このジャケットデザインは，"Boppin!"，"Whoppers!" と同じ "Street Gang Cover" のシリーズ．"Jerry Blaine" と "Herb Abramson" の "Jubilee/Josie" レーベルの詳細は，Wikipediaが 参考になります．

Link > http://en.wikipedia.org/wiki/Jubilee_Records

ジャケットのコンディションは，テープ補修や落書きもなく，レコード盤のほうも良好です．検査印でしょうか "C.O." のスタンプが押されています．

"Jubilee" レーベルの1000シリーズ は黒のラベルにシルバーの "Oval" ロゴがファーストプレス，カラーのロゴは再プレスのリイシュー盤です．