“Shirley Goodman”（1936年6月19日〜2005年7月5日）と “Leonard Lee” （1936年6月29日〜1976年10月23日）は，ルイジアナ州ニューオーリンズ 出身のR&Bシンガー．10日違いで生まれた2人は，子供の頃に出会い，共に教会で歌っていました．13歳のときに学校の歌唱グループの一員となっていたときに，J＆Mレコーディング・スタジオのオーナー ”Cosimo Matassa” によって見いだされました．

”Cosimo Matassa” は，”Aladdin Records” のオーナー ” Eddie Messner” にデュオとしてのペアリングを提案，ニューオーリンズのベテラン・プロデューサー ”Dave Bartholomew” は 1952年にデビュー曲 “I'm Gone” を制作しました．この曲には，熟練したニューオーリンズのセッション・ミュージシャン達が レコーディングをサポートしました．

“I'm Gone” は，1952年に ”Shirley & Lee” のステージ・ネイムでR&Bチャート2位 まで上昇しました．この成功に続いて，”Shirley, Come Back To Me”，”Shirley's Back”，”The Proposal”，“Two Happy People” などの一連のデュエット曲がリリースされました．これらは，10代の恋人を連想させるストーリー曲で，デュオの人気が高まりました．1957年には，彼らの最大のヒット曲となった ”Let the Good Times Roll” をリリース，100万枚以上を売り上げました．

”Shirley & Lee” は，しだいに人気が低迷，1959年に ”Warwick Records” に移籍，1962年には “Imperial Records” に移籍しましたが，”Let the Good Times Roll” に匹敵するようなヒット曲はなく，1963年に解散しました． “Leonard Lee” は，その後 いくつかのシングルレコードをリリースしましたが，1976年に心臓発作で亡くなりました．

“Shirley Goodman” は，カリフォルニア州ロサンゼルスに移り，歌を続けました．彼女は，”Sonny & Cher” のバック・ボーカルに貢献，同じく ”The Rolling Stones” や ”Dr. John” のアルバム（1972年）でバック・ボーカルに参加しました．

1970年代初頭に しばらく音楽をやめた後，1974年に “Shirley & Company” の名前で ”Shame，Shame，Shame” をリリースしました．この曲は，”Sylvia Robinson” が書いたディスコ調ナンバーで，R&Bチャート1位，Popチャート12位のヒットを記録しました．“Shirley Goodman” は，さらにいくつかのレコーディングとツアーを行った後，1970年代後半にニューオーリンズに戻った後，音楽業界から引退，脳卒中を患って2005年に亡くなりました．

参考 ： https://64parishes.org/entry/shirley-and-lee

Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Cosimo_Matassa
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Aladdin_Records
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Dave_Bartholomew
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Warwick_Records_(United_States)
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Imperial_Records
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Sonny_%26_Cher
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Exile_on_Main_St. (The Rolling Stones)
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Dr._John%27s_Gumbo
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Shirley_%26_Company
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Shame,_Shame,_Shame
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Sylvia_Robinson

1958年に “Aladdin Records” 傘下の "Score Records" からリリースされたLPレコード "Let The Good Times Roll" （Score SLP-4023）は，1957年に大ヒットした “Shirley & Lee” の "Let The Good Times Roll" を含む12曲が収録されたアルバム．1956年に “Aladdin Records” からリリースされたLPレコード "Let The Good Times Roll"（Aladdin LP-807）と同じ内容のリイシュー盤です．収録曲は，デュエット 11曲， ”Tryin' To Fool Me”（Side 2-3）のみ ”Leonard Lee” のソロです．

ジャケットは，カラー写真の観覧車に "Let The Good Times Roll" の黄文字が なかなか映えています．オリジナル盤のジャケットは，ウェブサイト ”Both Sides Now Album Discographies” が参考になります．オークションでは，入手困難な ”Aladdin” 盤に比べると，”Score” 盤の方が入手しやすかったのですが，現在は ”Score” 盤の方も見かけなくなりました．

Link > http://bsnpubs.com/aladdin/aladdin.html
Link > http://bsnpubs.com/aladdin/score.html

“Aladdin / Score Records” は，1962年に同じロスアンジェルスに本拠を置く "Imperial Records" に売却され， ”Shirley & Lee” のマスター音源は LPレコード "Let The Good Times Roll"（LP-9179A）としてリイシューされています．”Imperial” 盤は，”Score” 盤から “Tryin' To Fool Me”，“So In Love”，”Why Did I” がオミットされ，R&R色の濃い “Rock All Night”，”Feel So Good”，“I Want To Dance” が追加（※印）されています．

Link > http://bsnpubs.com/imperial/imperiala.html

"Music VF .com" を参考に，”Shirley & Lee” のトップ20に入ったヒット曲と LPレコードに収録された曲を一覧にしてみました．”Shirley & Lee” は，1952年から1959年にかけて ”Aladdin Records” に在籍，その最大のヒット曲が "Let The Good Times Roll" でした．彼らのデュエットは，コール・アンド・レスポンスのスタイルを特徴とし，ニューオーリンズR&Bの ピアニストの "Allen Toussaint"，サキソフォニストの ”Alvin Tyler”，”Lee Allen”，”Herb Hardesty”，ベーシストの ”Frank Fields”，ギタリストの "Justin Adams"，ドラマーの ”Earl Palmer” 達が そのサウンドをサポートしました．

Link > https://www.musicvf.com/Shirley+%2526+Lee.art
Link > http://doo-wop.blogg.org/shirley-lee-part-i-discography-biography
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Allen_Toussaint
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Alvin_Tyler
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Lee_Allen_(musician)
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Herbert_Hardesty
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Frank_Fields
Link > https://www.allmusic.com/artist/justin-adams-mn0000257364
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Earl_Palmer

”Shirley & Lee” は，”Aladdin” 期にシングルレコードを20枚リリース．”Shirley & Lee” のボーカルは， ”Shirley Goodman” の高い声と “Leonard Lee” の太い声が対照的で，ハーモニー・パートも ほとんどありませんが，不思議な魅力があります．それは，彼らの飾り気のないシンプルなデュエットに，ニューオーリンズR&Bのバック演奏が相まって，秀逸で一貫性のあるR&Bを作り上げたと感じています．”Aladdin” 期 の音源は，“Bear Family Records” から４枚組のコンプリート盤CD "Shirley & Lee - The Sweethearts Of The Blues"（BCD 15960 DI，1997年）がリリースされていて，未発表を含む50曲が収録されています．このコンプリート音源を聴くと，その印象が一層強く感じられますね．

さて，”Shirley Goodman” は その後 “Shirley & Company” を結成，1974年に ”Jason Alvarez” とのデュエット曲 “Shame, Shame, Shame”（Vibration，VI-532）をリリース，R&Bチャート1位，Popチャート12位を記録しました．ディスコ調のこの曲も なかなか秀逸で一聴の価値あり．

Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Shirley_%26_Company
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Jason_Alvarez
Link > https://en.wikipedia.org/wiki/Shame,_Shame,_Shame

ジャケットは，表裏ともに コンディションは 良好．レコード盤は，"Score" 盤 特有のサーフェイスノイズ（ベースノイズ）がありますが，それ以外は 針飛びや大きなノイズ音はありません．

こげ茶に銀の文字のラベル，上部‎に "SCORE" のロゴ，その下の楕円の中に "FULL RANGE FIDELITY" の表記があります．ロゴの左右には，"LONG PLAYING" と "MICROGROOVE" の太文字があります．